EHD and Electrostaic Propulsion Devices
電気流体力学と静電気力による推進装置

EHD推進デバイスの飛行性能

2022年 8月23日

キーワード; 金属の分極、電荷、静電容量、電界、大気イオン密度、弱電離プラズマ
Keyword; EHD, Electrostaic, Propulsion, Charges, Capacitance, Polarization effect in Asymmetrical Metal Structure, Plasma


ここでは、EHD推進デバイスの飛行性能について述べます。


羽根付きドローン(クアドッドタイプ)との違い

ドローンとは大きく浮上特性が異なる。ドローンはモータの回転数をちょうど自重と釣り合う回転数に制御しホバリングできます。
EHDデバイスを直流高電圧の印加のみである空間に滞空させることは困難でなく、無理です。そのちょうど良い入力電圧を見つけようとすると、EHDデバイスは左右にふらふらし始め、乗っかっている場所(空間)から外れてストンと落ちるような動作をします。



EHDデバイスの飛行性能 まとめ

利点)
1)静音での飛行が可能。
2)電気エネルギーの供給制御のみで飛行が可能。
  機械的な稼動部品がない(ソリッドステート)。電気の制御で速度を変化させることが可能。
3)急加速・減速が可能
4)重力方向の運動が容易 他の乗り物は不得意。

熱気球やガスを使用する飛行船に対して
 飛行に熱を利用しない。また、燃料やガスを一切必要としない。可燃性ガスは危険。
 発電装置のみ必要。
 飛行船や気球は空気のある場所で、成層圏近くまで飛ぶことは可能であるが、浮上の速度はかなり遅い。

ジャンボジェットや戦闘機等の飛行機に対して
効率について、消費パワー辺りの浮上力は、ジェット機等よりも良い。F/P について昔論文にまとめたことがある。


浮上について
少しだけ、ゆっくり上昇 その後、急激に上昇・加速。
ふわふわ上昇。
急激に上昇・加速

浮遊状態から
ある空間にとどまり浮上している状態から急激に上昇。

水平方向に360度ある特定の方向へゆっくり、または、急激に加速・減速が可能。
例えば、
ジグザグ運転
直角ターン、鋭角ターン、急反転
急降下

着地に関して
ふんわり着地


総合的に考えると従来のどんな飛行する乗り物よりも優れているでしょう。
ただし、完成すれば、の話ですが。

まだまだです。